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4月、3つのサプライズ!

4月5日、6日、7日の三日間、
熊本のクラフトショップOPEN STUDIO 2階ギャラリーで
東京・恵比寿の雑貨店Ekoca(いこっか)が
開店9周年を記念して初の九州出張イベントを開催しました。
いこっかのEの頭にはダッシュが付きますが
私のワードはフランス語使用ではないので表示できずEのままです、すみません。

いつもお店にあるものから今回用のスペシャルなものまで、
国内の作家による手仕事の数々が展示され、
東京に行かなくても“見て手にして買う”ことができるという、
地方の“もの好き”には心躍る嬉しいイベントです。
全日朝早くから
熊本および九州各地から集まってきたお客さんで
会場は汗ばむほどに熱気があったとのことでした。

私は6日の午後遅めに伺いました。
イベントにはおじろ角物店のかご類も出品され、
6日は角物作家の小代(おじろ)正さんと奥様の美穂さんの
ワークショップがあるというので覗いてみたのです。
小代さんご夫妻とは去年の秋、
ギャラリーmoeで開かれた大橋歩さんの“a.”展示会で
知り合いました。
原宿のZakkaにもときどき出品されているのを知っていたから、
旧知の人のように打ち解けてしまい、
”熊本いこっか”の案内をいただきました。

開催2日目の6日午後もたくさんの“もの好き”さんたちがいらしてました。
OPEN STUDIO はもともとは馬屋だったそうです。
それがいつの間にか蔦に包まれた美しいアイビーハウスとなり、
隣の作業場で作った家具や鋳物や生活道具を扱う空間になりました。
1階には高光俊信・太郎さん作のインテリア生活道具を常設、

OPEN STUDIO


2階は普段は家具を展示しているそうですが、
何かのときはこうして貸しギャラリーになるらしいのです。
本日はいろいろな布バッグが吊され楽しげに風に揺られていました。

布コーナー


手前のジャムも小さな瓶なのでサイズがわかりにくいけれど、
蔦の絡まる窓辺を飾るのは備前焼の小さな小さな超小さな、器たち。

2階窓辺も



後ろにすごい迫力で並んでいるのは
OPEN STUDIO 高光太郎さんのほうきとちりとり。
手前が福岡・糸島のDOUBLE=DOUBLE FURNITUREのコーナーですが、
ここに最初のサプライズが待っていたんですよ!
この小さいスツールです。

スツール買いました



実はこの1年、チェロを弾くとき用の低い椅子を探していたのです。
今は家にあったごく普通の丈のスツールを使っていますが、
これがチェロを弾くには微妙に高すぎるのです。
常に先生から「も少し低いのに座ってほしい」と言われています。
私=チェロ=スツールの三位一体のバランスが悪いらしいのです。
確かに足がつま先立ちになり不安定で、
ときどきつりそうになります。
でもコレってものがなかなか見つかりませんでした。
それがです、わお!
何気なく来たこの会場で出会えたのです。
DOUBLE=DOUBLE FURNITURE のこのパンプスツール、
ちっさくて低くて一見子供用に見えますが一般向けです。
本体は焦げ茶色のウォールナットと白木のメープルの2タイプ、
座面は
モスグリーン、ブルー、モーヴ、ベージュ、サッシュピンク、ホワイト、の6色から
組み合わせは自由です。
私はウォールナットの本体にホワイトの座面にしました。
低いのでテトッと腰が降ろせ、
私の短い足も悠々床に踏ん張れて、
たぶんこれでチェロの練習がうまく進むと思われます!


OPEN STUDIOの薪ストーブとおじろ角物店の竹かご

2階展示会場



1階奥のおじろ角物店のワークショップを覗きました。
白シャツの小代正さん、美穂さん、5人の参加者の7人がテーブルを囲んでいました。

小代正さん ワークショップ




細く薄く切り裂いた真竹をしごいて、火にあぶり曲げて、編んで、
型を作って、切って、止めて、やすって(ヤスリを掛けること)。
黒い服の美穂さんがコツを伝授しています。

美穂さん ワークショップ




そばで見ていて
「あ、あぶない、刺さりそう、切りそう」とドキドキさせられましたが、
みなさんけっこうお上手で、
最終的にはきれいなA4サイズの物入れ籠ができました。
編み目が頑丈で四方の口を三重に合わせているから
何十年使っても絶対に壊れないそうです。

おじろ角物店というのは店ではなく屋号で、
小代夫妻2人きりでギャラリーや企画展に出す作品を作り運営しています。
正さんは会社員、美穂さんは歯科医でしたが、
あるとき、
火曲げという特殊技法を用いて竹を四角形に、胴、蓋、手、と別々に組む
“角物”という工芸と出会い、魅了され、
それぞれの仕事を辞めて、
最後の角物師と言われる大分の角物師・寒竹唯善さんに弟子入りした。
そして2008年独立し“おじろ角物店”をスタートさせました。

孟宗竹は繊維が密なのでしゃもじやスプーンなどを作りますが、
真竹は繊維がまっすぐなので、
曲げたり編んだりの細工ものに向いているらしい。
小代夫妻も真竹を使い、
角物本来のシンプルな機能美を踏襲しつつ、
現代に生きる自分たちにフィットする“暮らしの物”作りを目指しています。

ワークショップを終えた小代さんが素敵な物を見せてくれました。
それはシェルバッグとバンブーバッグ。
ひと目で欲しくなりました。


左からバンブーバッグ、シェルバッグ、バンブーバッグ

シェルバッグ他



折りたたんだところ

畳んだところ


かわいいですよねえ。
これらのバッグ、昔見たことがあるような気がします。
洋画雑誌で
白い網のバッグを
チューズディ・ウイルドというチャーミングな女優さんが
提げていたような記憶があるのです。
夏場、シンプルなワンピースを着たら手にしてみたいな。
基本的にはその昔のアメリカのものだそうです。
ロスで買い付けたアンティークショップSwimsuit Departmentの郷古隆洋さんが国内のイベントに出品。
居合わせたEkocaの福地さんに復刻版の相談をしたところ、
小代さんのもとに話が回ってきた・・・という経過でした。

それで今、小代夫妻は超多忙となっているらしいのです。
けれど、です。
こんな素敵な出会いをした以上はどうしても手にしたく、
もちろん私は注文しました。
でも出来上がるのは4,5カ月先なのです。
もっとも使いたい夏場には間に合わないみたい。
残念だけど、
竹を曲げる、細かな漁網を張る、
ことの他にも一つ一つが細かな作業で、
「一つ出来上がるまで気が遠くなりそう」と美穂さんは言います。
じゃあ、あきらめて待つしかない。
がんばります。

シェルバッグに関して詳しく知りたい方は
Swimsuit Department http://www.swimsuit-department.com
までログインしてみてくださいまし。


2つの思いがけない“出会い”のあと、
嬉しくて小代夫妻と夕ご飯をご一緒しました。
場所は熊本でも一番の繁華街、
クラブ通りというところにある「戯れ」という小料理屋。
歩さんが来熊のとき必ず行くお店です。
熊本特有の季節野菜やお魚を
すこぶる美味しく、きれいに、出してくれるのです。
今日は何があるか、と聞いたら、
「塩トマトにバッテンなす、天草のウニ、タコ、いなだ、桜鯛・・・」と女将さん、
ついでのように
「そうそう、今日はkumamotoオイスターもありますよ」とおっしゃたので、
私、飛び上がりましたね、嬉しくて。

だいぶ前になりますが、
当時アメリカに住んでいた友人からこういうメールが届いたのです。
“こっちのレストランではkumamotoオイスターという牡蠣が人気だけど、
 このkumamotoってヨシモトさんの故郷の熊本県のことですか? 
 熊本で牡蠣が採れるって初耳だけど、採れるのだろうか“

なので「そういえば」と、
ニューヨークのオイスターバーのメニューに
kumamotoオイスターという文字を見かけて首を捻ったことを思い出したのです。
しかし当時は熊本で牡蠣が採れるなんて聞いたこともなく、
また熊本は遠くにありて、と思っていたのでさして興味も持つこともなく、
その話はいつの間にか煙と消えて行きました。
それが44年ぶり熊本に帰って最初の冬、
新聞に見つけましたよ、クマモト・オイスターという文字を。

それによれば、
クマモト・オイスターは小型のシカメガキ。
小ぶりだが濃厚で甘い味わいが特徴という。
戦後熊本から種ガキとして輸出されてアメリカで好まれ、
養殖が発展する中で生産量も増し、
熊本県産カキ「kumamoto」としてブランド化されたが、
原産地の熊本は1958年に生産を終了した。
「kumamoto」はニューヨークなどで高級カキとして人気を得て、
世界各地に広がり、
やがて逆輸入の形で日本にも入り、
高級料亭などのごく一部で食べられていた、らしいのです。

それを2010年、県を上げての事業として試験養殖することになった。
稚貝を天草などの養殖業者に配布し、
2011年には半世紀ぶりに試験的出荷にこぎつけた。
安定した出荷は来春の見込み・・・。
ということで、来春ということはこの春の出荷予定。
折しも2月、3月と、kumamotoオイスターのニュースが続きます。

その① 前年度比3・3倍の予算3、454万円を充て、
    12年度は7千個だった試験的出荷量を、
    18年度までに50万個に増やす計画。
その② 出荷が3月7日にスタートし、県内の鮮魚店や飲食店など
    約20店に高級カキがお目見えした。
    今年は4月上旬までの期間に約7500個の出荷予定。
    鮮魚店では1個280円程度で販売する。


期待に胸弾ませて某鮮魚店へ行きました。
「貝鮮」という貝の専門店もありますが、
噂では予約するのに“並ぶ”と聞いて恐れをなしたのです。
某鮮魚店では「なかなか入ってこなくて確実ではない」という前提のもと、
1個300円というものを10個予約注文。
母が亡くなった直後でしたから3月下旬。
春先が美味しいというKumamotoオイスターも最後のあたりでしたかしら。

しかし連絡はまったくないまま今日に至る。
小さくても牡蠣である以上まさか4月はないだろう、と
あきらめていたときの「戯れ」なのです、
いかに嬉しかったか、おわかりでしょう?

ほら、こ〜〜〜んなにちっさいんです。
写真は実物より大きいのです。
実際は梅干しくらいのサイズで、もちろん1人1個です。

kumamotoオイスター


スッと吸ったらたちまち喉の奥へ消えていきましたが、
うん、
ほわっと口の周りにほのかに
海の匂いが甘く立ちこめたような気がします。
でもいざ目の前にすると、
味よりそのちっささがいじらしくて胸に染みました。
美穂さんはちょっと前牡蠣にあたって食べられないとのことでした。
なので小代さんがするすると2つ食べ干したわけなのです。
ふ〜む、夫婦っていいなあ、と思った土曜日の夜でした。

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