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seventy days 70歳からの庭造り12ヶ月

その①

2018.8.9.
先月70歳の誕生日を迎えた。
60歳の還暦のときは友だちに祝ってもらったが、
70の古希ともなるとそんな晴れがましい気持ちは起こらず、
誰にも言わずに一人で過ごした。
しかし古希だから“けじめ”といおうか
何か“それらしき”ことをやるべきではないかと、
小さなホールケーキを買って蝋燭を1本立てた。
ケーキをホールで購入するのは70年生きてきて初めてだ。

バースデーケーキ

その夜はボブ・ディラン77歳のときのアルバム
『triplicate』を聴きながら、
果物たっぷりのさっぱりしたケーキを食べ、
70にしてやるべきことがらを思い浮かべてみた。
60のときは、
まだあと20年くらいは元気でいられるだろうと
終わりはぐーっと先の先だと、
なるようになるさ、と、
呑気に受け止めていられたが、
70となった今、
残されているのはあと10年と考えると
そんな悠長なことは言っていられない。
たとえ100歳まで生きたとしても、
自分の頭で、自分の体で、元気にやりたいほうだい
好きなように過ごせるのは、
うちの両親やその他先輩方々から察するのだけれど
だいたい80歳あたりまでだ。
それを越えると、脚が頭が、と、
いろんなところにガタが出て来て
思うような生活ができにくくなる。
むろん世の中には
そんな”常識“を飛び越えるスーパーな方々がおられるわけだが、
自分はごくごく普通の人間なので、
思い通りに動き回って好き勝手に生きていられるのは
やはりあと10年くらいだろうなと考えるのだ。
となると、
これまでは何でもかんでも先に回す“先送り人生”だったけれども、
さすがにここで襟を正して
「80までにやっておくべきいくつかの事」を考えなくては
いけないような気持ちに至る。

で、取り敢えず“70歳のテーマ”と表して
 その① 広い心を持つ
 その② とにかく始める
 その③ やるべきことはすぐにやる
 その④ とことん楽しむ
 その⑤ 1年間の記録を取る
と箇条書きしたものを机の前に貼ってみた。
上の4つは別として、
⑤の1年間の記録を取る・・・は、
日記というものを書いたことのない、
というか続けられたことのない人間にとって
“大きく出たな”感たっぷりのスリリングな目標ではある。
でもでも、です。
たぶん何か新しいことにチャレンジするには最後と思われる
この機会を逃すことはない、という気もする。
とはいえいったい何を記録する?
じくじく考えた末に、
カレル・チャペックを見倣うほどにはマニアックでないけれど
“庭造り12カ月”の記録はいいなと閃いたのだ。

というのも、
東京の大都市生活から九州の実家に戻り早7年、
毎夏毎夏馴れない庭の草むしりに悩まされ続け、
疲労困憊しているのである。
この先の大切な10年間を
こんなくだらない苦行に浪費したくはないと
庭の模様替えを考えていたところなのだ。
50坪ほどの庭に生い繁る雑草との戦いは壮絶だった。
もはや自分の手では無理と悟って
ここ2年はシルバー人材センターのおじさま方に春と夏、
徹底した草むしりをお願いしているが、
それでもその間草はみるみる育って藪のようになる。

庭

草ぼーぼー


日焼けには弱いし腰も問題ありだし
自ら草むしりするのはつらい状況。
悩みを相談すると兄などは
「そんなら庭なんか売っちゃえ」と言うが、
中途半端に庭だけ買ってくれる土地業者などいるわけがない。
どうしたものかと考えて、庭の改造に思い至った。
そもそも草が嫌いなわけではない。
問題は、草が生い茂るスペースが自分には広すぎて
草刈り作業が自分の手に余るからなのだ。
ならば自分でなんとか処理できる範囲を残し、
あとは、セメントじゃないけれど、
まあ、そういう草の生えない資材を敷いて
“断草”を試みるのはどうだろうと考えて、
庭造りのプロ、ガーデン・デザイナーさんに頼むことにした。

でも、まあ、その前に、
夏真っ盛りの今、
草茫々たる庭をすっきりさせてからと、
シルバー人材センターの「草抜き隊」は
申し込みが多くて来て貰えるまでひと月以上掛かるので、
一人暮らしの年寄りには超ありがたい
何でも引き受けてくれる「ベンリー」さんに
“草刈り”を頼んだ。
テラスの温度計では40度近い日、
朝9時から「ベンリー」さんの草刈り開始。

温度計

さっぱりした庭

おお、久しぶりだね、地面を見るのは。
なんて気持ちいいのだろう。
これまでだったら、
たぶん2,3週間で再び生えてくる草の勢いに負けて
元通りの雑草生い茂る庭となるだろう。
でも今年は記録を取るという仕事(じゃないけど)がある。
負けるにしてもその負け方を記録しよう。
敗因が見えて来るだろう。
すると勝ち方が判ってくるはずだ。
そう考えると面白くなった。
取り敢えず、
この“更地”のような状態からどう変化していくか、
ひと月に一回のペースで書いてみようと思う。

夕焼け


その決意を祝うように燃えるような夕焼け空が広がった。
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